2014年8月に発生した福知山市の水害について

■はじめに
2014年8月に起こった福知山市の豪雨及び水害について、16日から17日にかけての様子を私なりに体験したことについて、多少ではあるがレポートしたいと思う。ただ、このレポートは発生後1年半たってからのものであるということから、私の記憶をもとに作成していることにより多少あいまいな部分が含まれるもとのいうものと理解して頂きたい。

■16日の昼より京都市内へ
実は、16日17日及びそれにまたがる夜間において、私は仕事に従事していた。そして、16日の昼に出勤した時点で、すでに他の地方で大雨により川が増水していたり、鉄道などに支障がでていたのではなかったかと記憶している。

その日は、仕事で京都市内に行くことになったのだが、福知山市から京都市までの間の川では、水位が増して、場所によっては川の淵が崩れたりしている所もあった。また、一部は法面から沢山の山水が流れ出していた。しかし、雨の方は大したこともなく、もうこれで大雨の峠は越えたように思われた。

■16日夜間の福知山市内の浸水の様子
福知山市に戻ったのは夕方だったように思う。そのころは雨が降っていたかは覚えていない。というより、いつ頃から雨が降ってきただろうか。でも、夜の10時ごろにはすでに雨がふっていたように思う。そのころはまだ水害が発生するようには思っていなかったが、0時ごろには堀のバザールタウンの辺りは一部が浸水していたように思う。それからだろうか、あちこちで浸水しているのに気付いたのは。土師の交差点を通ろうとするも100満ボルトの辺りからは前に進めず、高畑橋に迂回して駅の辺りに行ったのは。また、国道9号線のアビックスの辺りも一部浸水し、市民病院の辺りも浸水で通れず。でも、この時点では、万助の辺りはまだ水位が自動車の底スレスレで何とか通り抜けたように思う。そのままかしのき台の辺りへ行った後、弘法川の側道が通れたので通ったのだが、それも篠尾のフレッシュバザールの信号を通り過ぎると、弘法川から水がああふれ出ており、信号すぎて一つ目の橋までも行けず、また、周りもすでに浸水していたために折り返さずをえなかった。

深夜の3時半には、自動車を止めて休憩していたが、それから朝までは、大雨が降り、雷も今まで経験したことのないような大きな、そして異常ともいえる鳴り方をしていた。簡単に例えて表現するなら、あまりにも低く近い所で鳴り響いていたような状態で、雷雲の中にいるような感じだろうか。

■17日朝明るくなってくると
朝になり明るくなってきたが、まだ雨は降り続いており、周囲も完全には明るくなってはいなかっただろうか。それでも自動車で少し周囲を走ると、駅南や福知山市の市街地が浸水している状況が目の前に広がった。また、山の斜面は崩れており、道路に土砂が押し寄せている所もあった。弘法川もあふれ出したあとが露となっており、ここまでひどい状態になっているとは思っていなかったので、ここで「今度は市街地が水害に見舞われた。大変なことになった。」と初めて理解した。また、こんな状態なら由良川も増水して、さらに昨年水害に遭った所は更にひどい状態になっていると思った。

■野田川町へ行くことに
その後、福知山駅から野田川に行くことになり、道路が通れる状態か分からないままとりあえず行ってみた。野田川に行くには由良川沿いを通るため、不安ながらも由良川沿いの被害状況が知れると思い進んだのだが、不謹慎かもしれないが、思ったような被害は確認できなかった。なんとか下天津の信号までは通れたのだが、この辺りは浸水したようなあとは見られず、ただ、由良川の水面が横を走る国道175号線と面一になっているだけだった。

右側にR１７５が走っています。
この写真より向こう側が由良川の水面と面一で、一部が道路に流れ込んでいました。

下天津の信号です。
向こう岸に夏間の地域が見えます。写真の左の奥の方は浸水しているようにも見えます。

と言うのも、10年前の平成16年の水害（バスの屋根に上がっ救助をまっていた光景がニュースに流れた水害）では、この辺りも浸水していたからである。思ったより由良川は大丈夫だったのではと思いながらも、天津の交差点から大江町へは、水害により通行止めにはなっていたので、やっぱり浸水している箇所もあったのかと思った。

野田川から帰ってきて自宅に戻るのだが、市街地の道路は通れず、何とか通れる道路を渋滞に巻き込まれながらも、無事帰宅することができた。ただ、それまでには、水害の爪あとが所々で見られ、改めて水害の町を実感したように思う。

このような状況の中、朝になってから数枚ではあるが写真にて記録を撮っておいた。また、1年後に同じ所を撮って当時の水害がどのようであったかを見比べるようにしたので、見ていただけたらと思う。

2014年8月の水害の写真