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京都府福知山市字内記5 TEL:0773-23-9564(郷土資料館)
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福知山城は、福知山市のほぼ中心にあり、市内を通る国道9号線からもしっかりと見えます。
築城は、天正8年(1580年)頃に、丹波平定に成功した明智光秀が丹波の拠点として、新たに福知山の地に城を築いたのが始まりとされています。
その後、戦乱の時代の中で城主が交代しながらも順次整備が進められ、慶長5年(1600年)頃に完成したようです。
しかし、明治時代のはじめに発令された廃城令で取り壊されてしまい、石垣と銅門(あかがねもん)番所だけが残るのみとなっていたのが、近年の福知山市民の熱意によって昭和61年(1986年)11月に天守閣が再建されました。
この天守閣は、3層4階で望楼型の独立式を基本として復元されており、初期の天守閣の特徴がよく現れているものとなっているようです。
現在、内部は郷土資料館として公開されており、また、望楼からの城下の眺めは抜群です。
この福知山城で注目されるのは、築城当初の面影を残している石垣で、野面積みや乱石積み、穴太積みなどと呼ばれる、自然石をそのまま用いた豪放な積み方をした石垣です。
この石垣は、一見すると乱雑にしかも石塔類などの転用石が所々使われており、あたかも異様な雰囲気に感じられますが、非常に強固に組み上げられており、これは安土城や二条城など、織田信長にかかわる城に共通する特徴のようです。
また、深さ50mの「豊磐(とよいわ)の井」と呼ばれる城郭内湛水井としては日本一の深井戸があり、今も海抜30mの高さまで水をたたえているようです。
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